AWSのRDSは外部のMySQLとレプリケーションできない -マスターユーザの権限を見て分かったこと-

※ 2013/09/08 added
ついにレプリケーションの機能が付いたようです!
hereAmazon Web Services ブログ: 【AWS発表】 オンプレミスのMySQLデータをAmazon RDSへ移行する(その逆も)


RDSのインスタンスを新規に作成する際に
合わせて作成するマスターユーザの権限を見てみた。

マスターユーザというのは、

f:id:kazukiyunoue:20130414164558p:plain

ココでMaster Usernameとしていれたもの。

権限が、以下のような感じ。

                  Host: %
                  User: root
              Password: *<HASHPASSWORD>
           Select_priv: Y
           Insert_priv: Y
           Update_priv: Y
           Delete_priv: Y
           Create_priv: Y
             Drop_priv: Y
           Reload_priv: Y
         Shutdown_priv: N
          Process_priv: Y
             File_priv: N
            Grant_priv: Y
       References_priv: Y
            Index_priv: Y
            Alter_priv: Y
          Show_db_priv: Y
            Super_priv: N
 Create_tmp_table_priv: Y
      Lock_tables_priv: Y
          Execute_priv: Y
       Repl_slave_priv: N
      Repl_client_priv: Y
      Create_view_priv: Y
        Show_view_priv: Y
   Create_routine_priv: Y
    Alter_routine_priv: Y
      Create_user_priv: Y
            Event_priv: Y
          Trigger_priv: Y
Create_tablespace_priv: N
              ssl_type: 
            ssl_cipher: 
           x509_issuer: 
          x509_subject: 
         max_questions: 0
           max_updates: 0
       max_connections: 0
  max_user_connections: 0
                plugin: 
 authentication_string: 

サーバそのものに影響を及ぼすようなFILE権限であったり、
SHUTDOWN権限がなく、
MySQL接続によるインスタンス停止ができなくなっていたりする。
※コンソール画面やAPIからはもちろん停止可能。

さらにSUPER権限がないため、

外部のMySQL(例えばec2上のMySQLVPC先の自前サーバ上のMySQLなど)
とのレプリケーション設定である

mysql> CHANGE MASTER TO …

上記のようなCHANGE MASTER文を発行出来ない。

つまり、外部MySQLとのスレーブとしてのRDS利用は不可能だ。

さらに、Repl_slave_privもないことから、
外部からのレプリケーション利用のためのユーザも作成できないので、

外部MySQLとのマスターとしてのRDS利用も無理。

RDSには読み出し専用のスレーブ”リードレプリカ”を作成する機能があるので、
そちらを利用しておくんなましってことだろう。

とはいえ、外部とのレプリケーションが実現出来たとしても、
サーバに入って、バイナリーログ等をいじいじいじくれないのなら、
おそらくレプリケーション運用は困難を極めること必死だ。

※ほんとはRDSへの移設にレプリケーションを利用したかったのだけどね。

ちなみにマスターユーザはCreate user権限もGrant権限もあるので
新規にユーザを作成することは可能だけど、

Grantは自身の持つ権限しか付与できないので、
上記の制約はどんな後発のユーザでも当てはまる。

**

あと全然関係ないけど、
rdsadmin@localhostというALL PRIVILEGESを有したユーザがいるのだが、
※おそらくセッション数等を取得してる監視などのためのユーザ。

なぜか、

mysql> drop user rdsadmin;
ERROR 1396 (HY000): Operation DROP USER failed for 'rdsadmin'@'%'

なぜかこの人を消し去れない。。
マスターユーザにはCreate user権限があるので可能な気がするんだけど。。

いや、もちろん消し去る必要はないんだけど。。

どうやってんのかなって。。
まあどうでもいいことなんだけど。。